史学科 卒業生インタビュー(髙橋 一矩さん)

海外のお客様であっても、現地を訪れ、対面での会話を重視。

2024/06/03

史学科

OVERVIEW

過去の事象から未来を推測する。歴史を学ぶことがこれからのビジネスにつながっていく。

恩師から「好きなことを学べ」と後押しされたことがきっかけで、史学科をめざすようになりました。立教大学の文学部には、積極的に外に出て、フィールドワークから刺激を受けている人が多いように感じます。印象深いのは、ゼミ合宿でベトナムを訪れたときのこと。日中は博物館などを巡り、夜になると教授と学生の間で見解をぶつけ合いました。寝る間も惜しんで語り合う濃密な三日間でした。ファシリテーションの術を身につけるとともに、机上の学習だけでなく、実際に現地に赴き、生の言葉や空気に触れることの大切さを知りました。

就職先に商社を選んだのは、在学中に海外でボランティアやインターンを行った経験から、チャレンジングな場に身を置くことで自分が成長するとを知ったから。非鉄金属の海外営業として、企画やマーケティングも業務です。北米や中国のお客様のもとを数カ月おきに訪れ、対面での会話を重視しています。論文を書く際に得た、先行研究と重複しない新しい領域や視点を探す考え方は、新規ビジネスを企画する際に役立っています。また、ビジネスの状況把握には、実は歴史への知識が不可欠です。歴史的事象の考察から未来へのビジョンが得られるので、自身のビジネスの立ち位置や展望は、必ず過去の同様の事象から推測するようにしています。今後は社会課題の解決につながるようなプロジェクトを立ち上げ、自らの手で牽引していくのが目標です。
今のわたしを作る、この一冊。
何が豊かで何が古いのか。大事にしたいことや矜持を持っていることは何か。19世紀アフリカの豊かな文化とその変容から自分の生き方を再考できる一冊。

崩れゆく絆
アチェベ 著、粟飯原 文子 訳
光文社/2013年12月発行

プロフィール

PROFILE

髙橋 一矩さん

古河産業株式会社 勤務
2020年度 史学科卒業

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