キリスト教学科は、世界の歴史や文化に大きな影響を2000年にわたって与え続けてきた「キリスト教」をさまざまな角度から解明することを、その主題としています。
例えば、ヨーロッパで誕生した文学、音楽、美術などの多くは、その真の意味や価値を理解しようと思えば、基本的な聖書理解が不可欠です。また、シリアやパレスチナで起きている現代世界の状況を理解するためには、キリスト教とイスラーム、ユダヤ教との関連などを歴史的に学ぶことが必要です。
日本では、キリスト教は少数派ですが、その社会的・文化的影響は決して小さなものではありません。そもそも、現在の大学の起源は修道院や大聖堂に遡ります。社会のあらゆる領域がキリスト教学の対象となりえます。みなさんの関心次第で、自由に研究テーマを設定することが可能です。