史学科 卒業生インタビュー(山本 萌加さん)
生徒のモチベーションにつながるような工夫を重ねる。
2024/06/03
史学科
OVERVIEW
ゲームやクイズを取り入れた授業展開で生徒の興味を引き出す。
在学中に所属した日本中世史のゼミの卒業論文では、横浜・小机の地域史を調査しました。文献を探すため大学の図書館に入り浸り、ときには地域の図書館まで足を運ぶことも。大学の図書館は蔵書が豊富で重宝しましたが、史料によってはその地域にしかない場合もあります。とにかく足を使って文献を探す日々でした。特に重視していたのは、当事者が遺した手紙や文書、日記などの一次史料です。ゼミ担当の佐藤先生の「一次史料の性格を知りなさい」という言葉をよく覚えています。誰が、いつ、どんな状況で書いたのか。史料の背景を重視する姿勢を学びました。
学校という学びの現場が好きで、歴史に興味があったので、幼い頃から社会科の教員になりたいと考えていました。中学校の社会科教諭として勤める中で、業務は多岐にわたりますが、最も力を入れているのは教科指導。ゲームやクイズも交えながら、生徒の興味が沸き、考えが深まるような授業を大切にしています。授業が楽しいと、生徒は生き生きと活動してくれます。先日は、授業の冒頭で緯度・経度や時差を応用する謎解きを取り入れました。教科書には載っていないような歴史背景の知識があると指導に深みが増すので、日ごろのインプットも必要不可欠です。歴史に関する書籍は今も読み続けています。また、授業のアイディアには豊富な人生経験が必須だと、教員として共に働く先輩方から学びました。社会科が単なる暗記科目で終わらず、生徒の総合的な理解を促す有意義な時間になるよう、研鑽を積んでいきたいです。
学校という学びの現場が好きで、歴史に興味があったので、幼い頃から社会科の教員になりたいと考えていました。中学校の社会科教諭として勤める中で、業務は多岐にわたりますが、最も力を入れているのは教科指導。ゲームやクイズも交えながら、生徒の興味が沸き、考えが深まるような授業を大切にしています。授業が楽しいと、生徒は生き生きと活動してくれます。先日は、授業の冒頭で緯度・経度や時差を応用する謎解きを取り入れました。教科書には載っていないような歴史背景の知識があると指導に深みが増すので、日ごろのインプットも必要不可欠です。歴史に関する書籍は今も読み続けています。また、授業のアイディアには豊富な人生経験が必須だと、教員として共に働く先輩方から学びました。社会科が単なる暗記科目で終わらず、生徒の総合的な理解を促す有意義な時間になるよう、研鑽を積んでいきたいです。
今のわたしを作る、この一冊。
在学中、中世史以外もほぼ全て購入し、何度も読み返したシリーズのうちの1冊です。地域社会や武士の台頭に関する知識や考え方の基盤になりました。
中世社会のはじまり シリーズ日本中世史
五味 文彦 著
岩波書店/2016年1月発行
中世社会のはじまり シリーズ日本中世史
五味 文彦 著
岩波書店/2016年1月発行
※本記事は「文学部 学部案内2025」をもとに再構成したものです。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
プロフィール
PROFILE
山本 萌加さん
2019年度 史学科卒業