史学科 卒業生インタビュー(高橋 咲さん)

世界史教育を通じて生徒の世界認識を深めたい。

2019/05/01

史学科

OVERVIEW

「覚える」中心の歴史学習ではなく多元・多様な世界を「思考する」 それは子どもにとって、とても意義のあること。

日本史にも世界史にも関心があり、迷っていた私は、2年次に専修を選択できる立教大学を選びました。ただ、入学してみるとサークル活動が楽しく、学業に本腰が入らないまま、気づけば3年次になっていました。「このまま就職してしまっていいのか」と悩んでいた時期に、思い切って半年ほどヨーロッパへ旅行に出かけました。そして、歴史の舞台となった異国の地で、感じたことや考えたことを生かせる仕事に就きたいという思いを強くし、帰国後に教授に薦められたのが教職でした。4年次から教職課程を履修し、大学院にも進学。修了後に中高一貫の女子校で、社会科教諭の職を得ました。

教員になった今、授業だけではなく、学級担任や部活動指導も行わなくてはならず、苦労も少なくありません。それでも生徒が授業の中で、主体的に学び、歴史の意味や面白さを感じ取ったりしたときには、やりがいを感じます。また指導要領や入試が変化する中で、教員も常に授業のあり方を研究していかなければなりません。私も外部の研究会に参加するなど、努力を重ねています。

歴史教育は未だ暗記中心の学習から抜け出せずにいます。そうした中で、多様な社会や人々の生き方に思いをめぐらせ、思考することは、子どもにとって非常に意義のあることです。「世界史を通じて生徒の世界認識を深めたい」という想いを胸に、日々教壇に立っています。
今のわたしを作る、この一冊。
世界史を通して、自身の生き方や現代社会をどう捉え考察できるのかを様々な角度から問うており、暗記中心だった世界史の概念が覆されました。

世界史との対話〈上〉
小川 幸司 著
地歴社/ 2011年12月発行

プロフィール

PROFILE

高橋 咲さん

法政大学第二中・高等学校 教諭
2012年度 史学科卒業

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