出版・著作物紹介
(文学科フランス文学専修)出版・著作物紹介
文学科フランス文学専修教員が執筆した出版・著作物を紹介します。
2023年
『生まれつき男社会に服従する女はいない』
横山安由美(文学科フランス文学専修教授)翻訳
2023年7月 みすず書房
本書が扱う女の「服従」とは、奴隷のようになることとは違う。哲学上、服従は、人間にとって最も崇高な自由を自ら手放すことであり不道徳とされてきた。ところが女の場合は違う。服従こそが女の道徳であり規範だというのである。そして服従しない女には懲罰が待ち受け、服従する女は利益を得ることによって、服従は再生産され、女の振る舞いとして浸透した。このような服従について、フェミニズムは問うことを避けてきた。女の劣等生の証、女はそれが自然、好きで服従している、と言いたい勢力に与しかねないからである。
本書はこの難問に正面から取り組み、女を服従に同意させる原理を精緻に描き出した。指針はシモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性』。長大で難解なこの古典のポイントをわかりやすく提示し、女も男も、全ての人がよりよく生きる可能性を拓く。
2023年7月 みすず書房
本書が扱う女の「服従」とは、奴隷のようになることとは違う。哲学上、服従は、人間にとって最も崇高な自由を自ら手放すことであり不道徳とされてきた。ところが女の場合は違う。服従こそが女の道徳であり規範だというのである。そして服従しない女には懲罰が待ち受け、服従する女は利益を得ることによって、服従は再生産され、女の振る舞いとして浸透した。このような服従について、フェミニズムは問うことを避けてきた。女の劣等生の証、女はそれが自然、好きで服従している、と言いたい勢力に与しかねないからである。
本書はこの難問に正面から取り組み、女を服従に同意させる原理を精緻に描き出した。指針はシモーヌ・ド・ボーヴォワール『第二の性』。長大で難解なこの古典のポイントをわかりやすく提示し、女も男も、全ての人がよりよく生きる可能性を拓く。
2019年
『ブヴァールとペキュシェ』
菅谷憲興(文学科フランス文学専修教授)翻訳
ギュスターヴ・フローベール著
2019年8月 作品社
十九世紀フランスの小説家ギュスターヴ・フローベールの未完の小説の翻訳です。田舎に隠遁した二人の主人公が、農学から医学、歴史学、文学、政治、哲学、宗教学、教育学と当時のあらゆる学問分野にチャレンジしては失敗するという奇想天外な物語。現代のインターネット文化にも通じる百科全書的小説です。
ギュスターヴ・フローベール著
2019年8月 作品社
十九世紀フランスの小説家ギュスターヴ・フローベールの未完の小説の翻訳です。田舎に隠遁した二人の主人公が、農学から医学、歴史学、文学、政治、哲学、宗教学、教育学と当時のあらゆる学問分野にチャレンジしては失敗するという奇想天外な物語。現代のインターネット文化にも通じる百科全書的小説です。
2017年
『男性支配』
坂本浩也(文学科フランス文学専修教授)翻訳
ピエール・ブルデュー著、坂本さやか・坂本浩也訳
2017年1月 藤原書店
男性優位の社会秩序がなぜ“自然”なものとされてきたのか?
全世界に最も影響を与えた社会学者であり思想家ブルデューによる、唯一の“ジェンダー”論。
アルジェリア・カビリア伝統社会と、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』。一見唐突に見える二つの事例の精緻な分析を通して、男性を女性の優位におく社会秩序(男性支配)が、「なぜ“自然”なものとされてしまうのか」、その客観化に取り組み、象徴暴力としての「男性支配」のありようを暴き出す。欧米で大論争を招いた問題作の完全訳!
ピエール・ブルデュー著、坂本さやか・坂本浩也訳
2017年1月 藤原書店
男性優位の社会秩序がなぜ“自然”なものとされてきたのか?
全世界に最も影響を与えた社会学者であり思想家ブルデューによる、唯一の“ジェンダー”論。
アルジェリア・カビリア伝統社会と、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』。一見唐突に見える二つの事例の精緻な分析を通して、男性を女性の優位におく社会秩序(男性支配)が、「なぜ“自然”なものとされてしまうのか」、その客観化に取り組み、象徴暴力としての「男性支配」のありようを暴き出す。欧米で大論争を招いた問題作の完全訳!
2015年
『西洋中世奇譚集成 魔術師マーリン』
横山安由美(文学科フランス文学専修教授)翻訳
2015年7月 講談社学術文庫
悪魔と処女の子マーリンは、キリスト教の力で悪魔由来の邪悪さが消え、不思議な予言力を持つ。サクソン人の襲撃を受けるブリテンを守る王族三代コンスタン→ユテル→アーサーを導き、最終的にアーサー王の戴冠を成功させる。本書の物語の特徴は、なんといっても聖杯伝説とアーサー王伝説のマリアージュです。本邦初訳の中世ロマンが読みやすい訳と解説付きで登場!
2015年7月 講談社学術文庫
悪魔と処女の子マーリンは、キリスト教の力で悪魔由来の邪悪さが消え、不思議な予言力を持つ。サクソン人の襲撃を受けるブリテンを守る王族三代コンスタン→ユテル→アーサーを導き、最終的にアーサー王の戴冠を成功させる。本書の物語の特徴は、なんといっても聖杯伝説とアーサー王伝説のマリアージュです。本邦初訳の中世ロマンが読みやすい訳と解説付きで登場!
『プルーストの黙示録 『失われた時を求めて』と第一次世界大戦』
坂本浩也(文学科フランス文学専修教授)単著
2015年3月 慶應義塾大学出版会
プルーストは「大災厄」をいかに描いたか?
▼「戦争文学」としての『失われた時を求めて』
▼第一次世界大戦中、銃後にとどまったマルセル・プルーストは、新聞七紙を購読しながら、ライフワークの執筆をつづけていた。
終息の見えない戦況を目の当たりにした作家は、愛国的なプロパガンダに従事するのでもなく、反戦活動をおこなうのでもなく、長大な小説の終盤に、進行中の「戦争」を取り込むことを選択した。
そのときプルーストはどのような問題意識を抱え、どのようにして言論界への批評的介入を試みたのか?
同時代につくられた戦争の表象の総体をあらわす「戦争文化」という観点から、『失われた時を求めて』を読みなおし、プルーストの政治的・社会的・美学的ポジションを再定義する意欲作。
2015年3月 慶應義塾大学出版会
プルーストは「大災厄」をいかに描いたか?
▼「戦争文学」としての『失われた時を求めて』
▼第一次世界大戦中、銃後にとどまったマルセル・プルーストは、新聞七紙を購読しながら、ライフワークの執筆をつづけていた。
終息の見えない戦況を目の当たりにした作家は、愛国的なプロパガンダに従事するのでもなく、反戦活動をおこなうのでもなく、長大な小説の終盤に、進行中の「戦争」を取り込むことを選択した。
そのときプルーストはどのような問題意識を抱え、どのようにして言論界への批評的介入を試みたのか?
同時代につくられた戦争の表象の総体をあらわす「戦争文化」という観点から、『失われた時を求めて』を読みなおし、プルーストの政治的・社会的・美学的ポジションを再定義する意欲作。
2009年
『アベラールとエロイーズ 愛と修道の手紙』
横山安由美(文学科フランス文学専修教授)共訳
2009年9月 岩波書店
世にも名高い恋の顛末──アベラールの自伝「厄災の記」が語る神学者の栄光と蹉跌、運命の出会いと去勢事件、修道士への転身と教会の迫害。神に身を献げた男に、出産と秘密結婚をへて今や「神なき修道女」となったエロイーズがなおも綴る想いとは?
中世古典の白眉から名高い手紙を新訳。男の最期を伝える資料を付す。
2009年9月 岩波書店
世にも名高い恋の顛末──アベラールの自伝「厄災の記」が語る神学者の栄光と蹉跌、運命の出会いと去勢事件、修道士への転身と教会の迫害。神に身を献げた男に、出産と秘密結婚をへて今や「神なき修道女」となったエロイーズがなおも綴る想いとは?
中世古典の白眉から名高い手紙を新訳。男の最期を伝える資料を付す。