2020/09/30 (WED)

【文学部長メッセージ】文学部生のみなさんへ—2020年度・秋学期の開始にあたって—

OBJECTIVE.

文学部長 西原廉太

 現下のコロナウイルスの感染拡大が終息しない状況に鑑みて、2020年度秋学期の授業も原則としてオンラインを中心に始まりました。小中高はすでに対面授業に移行しているのに、なぜ大学だけはオンラインのままなのか、ディズニーランドやUSJも再開しているのになぜ大学はキャンパス再開ができないのか、という問いも多々いただいています。しかしながら、基本的に自分の教室と机が決まっている小中高とは異なり、池袋キャンパスだけでも7学部、約15,000名の学生、非常勤の教職員の方々も含めて約2,000名の教職員、大学院生やセカンドステージのみなさんも含めると約2万人の人々が狭いキャンパスに集まり、毎時限、別々の大中小の教室を移動しながら利用することになります。また、いわゆる「3密」を避けるためには、各教室を半分程度の収容人数として再配分しなければならず、消毒等の問題を含めても、通常の対面授業を全面的に再開することは不可能です。私たちは、学生・教職員、ひいてはご家族や同居する方々の健康と生命を守ること、教育を決して止めることなく確実に行うことを最優先に考えなければなりません。新型コロナウイルス感染症拡大が止まらない状況の中では、秋学期もオンライン授業を中心とせざるを得ないのです。
 一方で、一部の科目については、感染防止策を充分に講じながら、キャンパス内での対面授業を実施しています。対面となった授業についても、個別の事情により登校できない学生が不利益を被ることがないように配慮しますし、対面授業の前後にオンライン授業を受講する必要がある学生に対しては、キャンパス内でオンライン授業を受講できる環境も整えています。さらに、文学部では、オンライン授業と指定されている科目であっても、一部、土曜や授業時間外に、対面で補講を行うことを検討しています。特に、1年生のみなさんは、キャンパスでの学生生活を全く経験せずに春学期を過ごし、不安を覚えておられることと思います。正課の授業とは別に、キャンパスでの学生同士や教員との交流プログラム、チャットルーム等のオンラインでの交流の場作りなども、学科・専修の状況に応じて、それぞれ計画中ですので、今後、所属されている学科・専修からの連絡(webサイトやSPIRITメール等)をチェックしてください。
 また、文学部として、とりわけ文学部の学生のみなさんに強くお勧めしたいのは、池袋の大学キャンパスに足を運んで、積極的に「図書館」を活用していただくことです。文学部の学びにとって、図書館が開かれていることは大変重要なことです。図書館の予約は9月21日から 同時に3つまで取れるようになり、一日を図書館で過ごすことも可能となっています。図書館では、入口での手指消毒、PC端末等の消毒など、しっかりと感染症対策が取られていますので、安心して利用してください。少なくとも週に何回かは、図書館で過ごす時間を計画的に作ってみてください。
 オンライン授業、対面での補講、図書館での探求、学生同士、あるいは教員との対話、これらをバランスよく取り入れて、充実した秋学期を過ごしてくださることを期待しています。
2020年9月30日
立教大学 文学部長 西原廉太

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