キリスト教学科 卒業生へのメッセージ

キリスト教学科教員から、卒業する皆さまへのメッセージです。

阿部善彦 准教授

 ご卒業されるみなさま。心からお祝い申し上げます。入学当初から振り返ると様々なことがあったと思います。そうしたことを思い返す時間をこれからの生活においても大切にしてください。
 みなさんが過ごした文学部キリスト教学科での学びの意味は、いまこれまで以上に大きくなっていると思います。なぜなら、情報工学が発展するにつれて、皮肉なことに、真実と虚偽、事実と妄想を見分けることがますます困難になっています。それは対話や相互理解や共感を困難し、人間社会をおびやかしています。さらには自らで識別することをあきらめ、開き直って、ひたすらに都合の良い情報だけを取り入れて極端な妄信にはしるひとも珍しくありません。テキスト、資料を正確に読み取り、その内容について相互に吟味検討し、討議するスキルは、これからも、人間同士が互いに信頼を深め、真実に向かって対話し、ともに喜び悲しむことができるために必要なものです。これからもまた多くの本を読むことで自分自身の識別力を養い磨いてください。これまでの学びがこれからの皆様の生活にとっても大切な支えとなることを心より願っております。

長谷川修一 教授

 皆さん、ご卒業おめでとうございます。最後の一年間は世界にとって大変な年となりましたが、その中でも皆さんがこうして立派にご卒業できたことは誠に喜ばしいことです。
 これからは大学で学んだことを十分に生かし、変わりつつある世界の中でしっかりと自分の歩みを見据えていただければと思います。文学部で学んだことは、暮らしの中ですぐに役立つことではないかもしれませんが、皆さんの物の見方、生き方に大きく関わっていくはずです。時には学生時代を振り返り、また勉強したいと思うことがあればいつでもすぐにまた学び始めてください。学びの場は大学だけではありません。皆さんのご健康とご多幸をお祈りいたします。

廣石望 教授

 わたしは秋学期からサバティカルに入りましたが、皆さんにとって大学最後の1年間は、友人たちと直接会うこともいっしょに旅することもままならず、とても大変だったろうと思います。この先どうなるのかまだ不安ですが、今より平和で差別のない世界を、皆さんの手で作っていただきたいです。コロナが明けたら学校に遊びに来て下さい。どうぞお元気で!

加藤磨珠枝 教授

 ご卒業おめでとうございます。
 今年度は世界が未曾有の事態に見舞われ、学生最後の1年がオンライン授業中心となってしまいましたが、ゼミの課外授業で一緒に美術展鑑賞に出かけたのが、良い思い出です。図書館利用の制約もあるなかで、研究発表の準備をし、レポートや卒業論文の執筆を乗り越えて本当にお疲れさまでした。
 卒業式で、皆さんのお顔を見ながらご挨拶できないことは大変残念ですが、これからの新生活に向けてひとことを贈ります。今回のコロナ禍のように、これからの人生で想定外の困難に直面することもあるかもしれません。そんな時はひとりで乗り越えようとしないで、周囲の人にどんどん頼ってください。また、もし、自分の周りに困っている人がいたら、少しでも手を差し伸べる気持ちを忘れないでください。家族や友人たちとのこれまでの出会いを大切に、そしてこれからやってくる新しい出会いが素晴らしいものとなりますように、心からお祈りしています! 

加藤喜之 准教授

 みなさま、ご卒業おめでとうございます。このような危機の到来した世界のなかで大学生活の最終年を過ごしたみなさまにおかれましては、やれるはずだったことができなかった悔しさは当然あるでしょう。ですが同時にさまざまなことも学ばれたと思います。とりわけ、ますます情報化されていく社会においてさえも、実際に身体を伴わなければ伝えられないことがある、というのもそのひとつでしょう。これまで当たり前のように、共に食し、笑い、泣いていた私たちから、この現実が取り去られたとき、その大切さに気づかされたのです。どうぞ、みなさまの今後の出会いのなかで、こうした「その場に共にいる」かけがえのなさを噛み締めていってください。共に語り合えるその日を楽しみにして。

西原廉太 教授

 みなさん、卒業おめでとうございます!とりわけ本年度春学期、演習A3のゼミでご一緒した4年生のみなさんとは、本当はゼミ卒業旅行ができればいいねと話していたのに残念です。また落ち着いたら、ぜひ食事会でもいたしましょう!社会に出るときっといろんな経験をされると思います。辛いことや、悔しいことや、どうして良いか分からないことなども、多かれ少なかれ起こります。そんな時は、どうぞ遠慮なくLINEでメッセージしてください。ぜひまたキャンパスに来て私を訪ねてください。気の利いた解決方法を示すことはできないかもしれませんが、ゆっくり話を聞いて、一緒に悩んだり、悲しんだりすることはできます。一人で悩まないでくださいね。それと。。。私は聖公会の聖職(主教)でもありますので、もし、結婚などなさる時は、声をかけてください。結婚式の司式など喜んでさせていただきます。どうぞお元気で!西原廉太

スコット・ショウ 教授

 卒業おめでとうございます。大学生活、最後の年はコロナ禍の関係でとても大変だったと思います。しかし、2021年(秋から?)は良い年になると信じています。皆さんの将来が充実した楽しいものとなりますように。

ゾンターク・ミラ 教授

 ご卒業おめでとうございます!みなさんを不安に満ちた世界にお送りすることとなります。これまでの常識がコロナ禍で大きく変わってきたと思います。キリスト教学科の教育においても特に心掛けているコスモポリタニズム、つまり他文化への興味、自分と異なる考えと生活スタイルを持っている人々への理解と配慮、そして人類全体の問題を解決するに当たって国境を越えた協力・共同を重視する姿勢は、今脅かされていると思います。こうした時期に、みなさんは、水際対策やワクチン配分関連の議論ですでに横行しているナショナリズムに左右されないで、これからも世界に開かれた心を持ち続けていただけたら、と切に願っています。また社会人としての第一歩は簡単ではないでしょうが、それは独立心に溢れる第一歩でありますよう祈ります。

梅澤弓子 教授

 ご卒業おめでとうございます。特殊な状況下でのご卒業となり、戸惑いも多いことと拝察いたします。感染症の拡大により、持てるものと持たざるものとの格差がより顕著になってきていることも気がかりです。このような中、荒波に船を出す皆さまには、時にいわゆる「世間」から、「より強い身体能力や経済力を手にして競争社会を勝ち抜いていくこと」が求められるかもしれません。それでもどうかこれからも、小さくされている人、弱くされている人に思いを向けることを忘れないでください。この先、どのような社会を築いていくかは、皆さまの肩にかかっています。厳しい状況であるからこそ、「見捨てられる人」のない社会を目指していっていただければと願っています。もちろん、ご自身のことも、十分大切になさってください。皆さまのお働きが祝福されますよう、お祈りいたします。