文学部学生の進路学部紹介

文学部では、2年次秋学期に必修科目「人文学とキャリア形成」を設けています。多様なフィールドで活躍しているさまざまなゲスト講師の話を聞き、社会と人文学のつながりを知ることで、専門分野への意欲を向上させ、大学で学んだことを将来どのように活かすかについて考える機会としています。3・4年次生には選択科目「インターンシップ」を用意。希望する学生は春学期に企業研究やマナー研修を行ったのち、ジュンク堂書店や東京芸術劇場でインターンシップ体験を積みます。
文学部生は一般企業、教員、公務員とさまざまな進路を取ることが可能です。大学の授業での学びや、社会を知る活動の中で、自己を知り、一人ひとりが個々にキャリアをデザインしていきます。OB・OG座談会が開催され、卒業生を含む先輩方との交流を通して将来を思い描く場、キャリアを相談できる場があります。人文学の学びを通じリベラルアーツ教養人として社会で活躍する個性を育みます。

データで見る進路のようす

大学院へ進学した卒業生

文学研究科日本文学専攻博士課程 齊藤 探花さん 2 0 1 7 年度 文学科日本文学専修卒業

古典文学の研究は、研究の枠を超え日常生活にも大いに活用できる。

大学入学当初は、大学院まで進学して古典文学を研究するとは思ってもいませんでした。学部生1年次の入門演習で『今昔物語集』を読み解く中で、それまで気にもとめていなかった作中の一文に多彩な工夫があることに気づき、視界が一気に開ける感覚を味わいました。
その後、夢中になって古典文学を読み続け、研究を深めるために大学院へ。今は、能や歌舞伎、ゲームなど多様な形で現代に受け継がれている『曽我物語』を研究しています。学部生時代からおもしろいと思ったことを考え続ける研究姿勢は変わりませんが、自分が感じたことを意味あるものとして他者に伝えられるようになったのは大学院での成長です。当時の人物の立場での読解が大切な古典文学研究を通じて、相手の立場で話を聞く力も向上、日常生活に役立てています。
将来は研究者という道だけではなく、もっと自由に考え、古典文学と現代をつなぐ架け橋のような存在になりたいです。

教職に就いた卒業生

中央大学附属中学校・高等学校 勤務 清水 康秀さん 2 0 1 5 年度 史学科世界史学専修卒業

行動すれば、どんな未来も描ける。大学には無限の可能性が広がっている

立教大学に進学したのは、高校生の時に訪れたオープンキャンパスで、キャンパスの美しさに魅了されたから。自分の専門を入学後に決められる点にも選択肢の広さを感じました。大学時代は、友人や先生との出会い、アーチェリー部での活動など、とても豊かな時間でした。特に、所属した中世ヨーロッパ史ゼミの先生からきめ細かな指導を受けたことが印象深いです。中世スペイン史を深く学びたい私がスペイン語を習得できるよう、他大学のスペイン史の先生によるスペイン語の読書会実施など、進路に寄り添ったサポートをしてくださいました。先生とは今でも交流が続いています。
現在、教鞭を執る中高一貫校では、大学で磨いた専門性を活かし、教科書プラスアルファの深い知識や新しい知見を伝えること、多様化する社会に対応するための基礎学力や幅広い教養力を生徒たちに身につけさせることをめざしています。

公務員として働く卒業生

狭山市役所 勤務 西澤 宗一郎さん 2 0 0 9 年度 教育学科初等教育専攻卒業

大学での出会いや経験は一生の宝。先生との距離も近く、学びの選択肢が広がっていく。

立教大学の法学部を卒業後、文学部教育学科の3年次に編入しました。初等教育専攻の学生たちは、早い時期からサークルや学外活動を通じて積極的に子どもたちとの関わり持つ人が多く、今の子どもたちの姿を具体的にしっかりとつかんでいます。模擬授業では、そういった学生たちと、子どもに伝わりやすい言葉の選び方や表現法について意見交換し子どもへの理解が深まりました。また、先生や職員の方との距離が近く、自分から行動を起こすと必ず応えてもらえ、充実した学生生活を送ることができました。
現在は公務員として市役所に勤務しています。仕事内容は直接教育に関係するものではありませんが、幅広い年齢層の市民の皆さんへの対応や職場の後輩の育成などにおいて、学生時代の友人や先生方と関わり、教職課程でのさまざまな経験で培ったコミュニケーション能力、業務遂行能力などが活きています。

関連情報(立教大学公式サイト)

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