文学部学生の進路学部紹介

文学部では、2年次秋学期に必修科目「人文学とキャリア形成」を設けています。多様なフィールドで活躍しているさまざまなゲスト講師の話を聞き、社会と人文学のつながりを知ることで、専門分野への意欲を向上させ、大学で学んだことを将来どのように活かすかについて考える機会としています。3・4年次生には選択科目「インターンシップ」を用意。

文学部生は一般企業、教員、公務員とさまざまな進路を取ることが可能です。大学の授業での学びや、社会を知る活動の中で、自己を知り、一人ひとりが個々にキャリアをデザインしていきます。OB・OG座談会が開催され、卒業生を含む先輩方との交流を通して将来を思い描く場、キャリアを相談できる場があります。人文学の学びを通じリベラルアーツ教養人として社会で活躍する個性を育みます。

データで見る進路のようす

大学院へ進学した卒業生

キリスト教学研究科キリスト教学専攻博士課程前期課程 西岡 新さん 2022年度キリスト教学科卒業

聖書の授業と道徳教育の関係性に新たな視点で問題を提起する。

学部生時代には、キリスト教学科で教員免許を取得。キリスト教学校での勤務をめざしていましたが、教壇に立つ上では聖書のさまざまな解釈への理解など、より多くの専門知識が必要だと感じ、大学院に進学しました。大学院では、学部以上に専門性の高い研究テーマに対し、教授と深い関わりを持ちながら時間をかけて取り組めます。

現在は週2回、非常勤講師として私立学校で聖書を教えながら、道徳教育とキリスト教学校教育の関係性について研究しています。キリスト教学校では、道徳の代わりに聖書を教えることができますが、数年前に道徳が教科化されたことで、聖書の授業の扱いについて議論が起こるように。今後、私の研究がキリスト教教育の現場で活かされることを目標に、文献調査とアンケート調査によって得られた現場の声を照らし合わせて新たな問題提起をしていきたいです。

教職に就いた卒業生

木更津市立南清小学校 勤務 高橋 真澄さん 2009年度教育学科初等教育専修卒業

子どもとの接点を多く持った経験が、子どもに向き合う姿勢につながっている。

教員免許を取得でき、全国各地から集まる多様な学生と学び合える点に魅力を感じ立教大学に入学。授業や実習、サークルでも子どもとの接点を多く持ち充実した毎日でした。思い出深いのは、卒業前に大学での学びを定着させたいと思い、ゼミの先生に相談したときのことです。書籍の紹介や読書会の実施など親身になっていただき、自ら課題を持って行動することの大切さを実感しました。

学級担任および研究主任として小学校に勤める中で、児童の笑顔の裏にある悩みに気付けるよう、在学中の経験を活かし、真意を探ることを心がけています。また、教育者として『論語』からも多くを学びました。謙虚に子どもと向き合えているか内省するための大切な一冊です。小学校教諭は、笑顔で登下校する様子や、卒業するときの成長した姿を見られるやりがいのある仕事。楽しい学校をつくるため、精進し続けます。

公務員として働く卒業生

第一生命テクノクロス株式会社 勤務 安平 明穂さん 2015年度史学科世界史学専修卒業

文学部で得た論理的に伝える力は、金融×ITの業界でも役立つ。

文学や歴史に興味をもったきっかけは、小学生の頃に読んだ『大草原の小さな家』。異なる国や時代の文化、価値観に触れた一冊でした。立教大学の魅力は、入学後に専修が選べる自由度の高さです。西洋古代史ゼミに所属しながら、音楽や美術など幅広く学びました。社会貢献ができる仕事を検討していたところ企業説明会で「金融×IT」を掲げる現在の勤務先に出会いました。

文学部からプログラミング未経験で入社した方が登壇され、遠い存在だったITを身近に感じたことを覚えています。現在は、金融に関わるビジネスの課題解決のために、世の中のさまざまなソリューションや最新テクノロジーをリサーチし、技術導入前の検証を行っています。在学中に培った、文章を正しく理解し、論理的に伝える力は、さまざまな人が関わるプロジェクトを推進する上では欠かせません。大学での学びが現在の仕事に活きています。

関連情報(立教大学公式サイト)

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